【 ブログ 】大人のむし歯 ”根面う蝕(こんめんうしょく)” に注意しましょう

はじめに
年齢を重ねると、「むし歯は若いころのもの」と思いがちですが、実は大人になってから特有のむし歯リスクがあります。
そのひとつが 「根面う蝕(根元むし歯)」。歯ぐきが下がって歯の根元(象牙質)が露出することでできやすく、気づきにくく進行しやすいのが特徴です。今回はこの根面う蝕について、その原因、予防のポイント、そして杉山歯科医院で取り組めるケアについてご紹介します。
根面う蝕とは何?
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歯ぐきの後退(加齢・歯周病・強いブラッシングなど)が原因で、象牙質が露出してしまう部分がむし歯になるものです。
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象牙質はエナメル質に比べて柔らかく、酸への耐性が弱いため、むし歯になりやすい。
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日本歯科医師会によれば、歯の根元が露出している人は、そうでない人と比べて5年後に根面う蝕を発症するリスクが3倍になる可能性があると報告されています。
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しかも根面う蝕は自覚症状が少ないことが多く、気づかないまま進行しやすいため、歯を失う原因にもなり得ます。
なぜ自分に合った歯みがき習慣が必要?
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お口の状態は一人ひとり違います。年齢を重ねるにつれて、歯ぐきが下がったり唾液が減ったりと、大人ならではの変化が出てきます。
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一律の歯みがきでは対応しきれないことも。自分の「今のお口の状態」に合わせて歯ブラシや歯みがき剤を選ぶことが重要です。
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歯間ブラシやワンタフトブラシ、フロスなどを併用すると、歯根近くの清掃性がアップします。
フッ化物(フッ素)を活用した予防法
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フッ化物には、象牙質の再石灰化を促す働きがあり、根面う蝕の予防に効果があります。
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歯みがき剤を選ぶ際には、ただ「むし歯予防」だけでなく、「知覚過敏」「歯周病」「口臭」など目的別に選ぶのがおすすめです。
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大人でも、定期的に歯科医院で高濃度フッ化物を塗布してもらうことで、根面う蝕のリスクを下げられます。
プロ(歯科医師・歯科衛生士)と協力したケアが大切
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日々のセルフケアだけでなく、定期的なプロのチェックが根面う蝕の早期発見・予防には不可欠です。
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虫歯だけでなく、歯ぐきの状態、歯の根元の露出具合などをプロの目で確認しながら、自分に合った歯みがきアドバイスを受けることで、より効果的なケアができます。
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材料選び(歯ブラシの硬さ、ヘッドサイズ、歯みがき剤など)や、みがき方を見直すことも、根面う蝕予防には非常に有効です。
杉山歯科医院でできること
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定期検診 & クリーニング
根元までクリーニングし、歯ぐきの後退や歯の根元の状態を定期的にチェック。 -
セルフケア指導
患者さんのお口の状態を見て、最適な歯ブラシ・歯みがき剤・みがき方をご提案します。 -
プロによるフッ化物ケア
必要に応じて高濃度フッ化物の塗布を行い、根面う蝕リスクを下げるお手伝いをします。
終わりに
年を重ねても、自分の歯を大切に残すためには “根面う蝕” に対する正しい知識と対策 が欠かせません。歯ぐきが下がってきた、歯の根元が気になる、という方は、ぜひ一度杉山歯科医院までご相談ください。専門家と一緒に、あなたに合ったケア方法を見つけていきましょう。
杉山歯科医院 HP: https://staffblog.sdc-ageo.com/
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